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vol.5

dフォトヒント

徳本 雅美の
ワンポイントレッスン

写真整理アドバイザーによる旅行写真整理レッスン

旅行へ行った時の写真、みなさんどうしていますか?撮りすぎてしまってどこから手を付けていいかわからない、スマートフォンやデジカメに入れっぱなしになっている、そんな方に写真整理アドバイザーがちょっとした整理のコツをご紹介します。

旅の思い出写真を整理しよう

実は旅へ出る前から始まっている写真整理

旅行慣れしている人は出かける前の準備も早いし、荷物も少ない。写真整理でも同じことが言えます。写真整理が上手な人は旅の前に写真を残すためのゴールを決めています。プリントして残す、フォトブックにして残す、デジタルアルバムで残す、SNS投稿で残す…などなど。あらかじめ残し方のゴールを決めれば、目的を持った写真を撮ることができ、結果的に無駄な写真が少なく写真整理がしやすい環境になります。

撮る時の意識で変わる写真整理

「わあキレイ!」「かわいい!!」と思わずスマホを構えてしまいますが、ちょっと待って。旅の思い出に残したいもの、残すべきものを考えてからシャッターを。特に子連れ旅行は子どもの写真ばかりを撮ってしまいがちですが、「どこで」「何をしたか」が20年後に見返した時でもわかる写真を心がけて撮りましょう。

撮ったその場で「削除」

いつでも消せるから、と失敗ショットをそのままにしているとその中に埋もれているベストショットを見つけ出すことが困難に…撮った瞬間から失敗ショットを消す癖をつけるのが一番の写真整理の近道。旅行中の夜の布団の中や移動中の乗り物の中などの隙間時間でもOK。そうするだけで後の写真整理の効率が格段にあがるだけでなく「いい写真」がキラリと光って見えてくるはずです。アルバムのサムネイル一覧を見た時に一覧そのものが「アルバム」として見られるようにできればベストですが、例えば、「似たような写真は3枚まで。後は削除する」など自分で写真整理のルールを見つけるのも大切です。

削除ができない人はそもそも「撮らない」のも写真整理の秘訣。時にはスマホを置いて、美しい風景を目に焼き付けるように静かに見つめてみたり、旅行先で子どもととことん一緒に遊ぶことの方が、旅の良い思い出として心に残るかもしれません。

どんな写真を選べばいい?

写真整理において「どんな写真を残せばいいですか?」という質問がとても多いのですが、例えば旅行写真でいえば、私はフォトブックを作る前提で写真を選ぶので、前後のストーリーを意識してセットで残します。

<猿回しの最中/おさるさんと>

<スタートシーンと乗車中の風景>

<お部屋の番号と部屋の中の写真>

その他にも見返した時に思い出の会話が生まれる写真、例えば子どもが泣いている写真、雨でびしょ濡れになった写真なども積極的に撮って残しましょう。

写真整理の鉄則は「記憶が新しいうちに」

旅行から帰ってきてからのテンションが写真整理には重要!思い出が鮮明なうちに写真の取捨選択をし、プリントやフォトブックにしましょう。dフォトなら毎月L判プリント30枚又はフォトブック1冊が作成できます。もし一緒に旅行へ一行ったお友達がいればプレゼントに最適です。「旅行写真やフォトブックを“プレゼントする”」という目的を持つと、格段に写真整理のモチベーションがあがりますよ。

徳本 雅美

1978年、千葉市生まれ。バンタンキャリアスクールグラフィックデザイン専攻修了。2000年、株式会社インクポット入社、同社にて現在までアートディレクターとしてグラフィックデザインやWEBデザイン制作に携わる。著書に「Photoshop & Illustrator プロの現場の仕事術」(マイナビ)、「デザインTIPSノート」(技術評論社)など多数。2015年パソコープ認定「写真整理アドバイザー」上級を取得。プライベートでは2児の母。本業の傍ら、フォトブック制作・教室【メモアル】を立ち上げ、主にママ向けのフォトブック作成レッスンを開講。フォトブックセミナーやイベント出展など、フォトブック普及のための活動も精力的に行っている。